シビアな優先順位


災害発生時などに使用される『トリアージ』ではなく、私個人の事故時の治療優先度と置き換えてお読みください。

後から聞いた伝聞になりますが、救急搬送された私の疾病に対する優先順位は何よりもまず

  1. 生きているか(≒助かる可能性はあるか)を判定し、可能性があるなら
  2. 治療(手術・処置)を開始しようという優先順位だったそうです。

そのため目に見えて『穴』が開いている右足も直ぐに手術・処置することはなく、(治療時=手術時に)良好な状態を保つ最低限の処置=牽引(軽微な単純骨折の場合、手術なしでギブス固定のみで骨が自然と繋がる可能性があるとされる、足に重りをさげて引っ張る処置)の状態だったそうです。

仮に足の処置が完璧に行えても、助からなければ意味がありませんから当然と言えば当然ですが、見守る家族にしてみれば過酷すぎる現実だったそうです。

その為、具体的な処置を行ったのは主に

  • 右足の骨折・脱臼の手術処置。
  • 頬・顎の骨折の形成処置。

のみとなります。

* 画像はイメージです。

 
もちろんそれ以上に重要な生命維持・管理の救急体制が適切に行われたので手術等の処置を行えたのですが、意識が戻るまでの2週間あまりの時間があり、出血していた肺や内臓は状態管理のみで、鎖骨・手首などは何も行わず、肋骨もランドセル状のギブスをはめていたのみでした。

特に『脳』は頭蓋骨陥没骨折の処置は何も行なわず、出血して腫れた脳の内圧管理≒自然と『みず(脳液?!)』が吸収されるのを待つというもので、もし『みず(脳液?!)』が吸収しきれなかったら、頭蓋骨をあけて『みず(脳液?!)』を抜く手術を家族立会いのもと行わなければならなかったそうです。その病院では?!!、『脳を手術処置する際には、親族確認のうえで施術を行う決まり』と聞かされました。

臓器の損傷を補う薬剤の投与などで、心肺機能・脈拍・血圧等が安定して人工呼吸器がはずれ自発呼吸ができ、意識が回復するまでのおおまかな私の場合のトリアージ(優先順位)となります。