全てのEspressoの基準となる『Espresso(solo)』☆
前述した通り私が理想とするのは、

  1. 濃厚なクレマ(微細な泡の層=タイガースキン)を形成し
  2. ガツンと濃厚なアロマ感をもち、『コクの重層的な甘み』を強調した
  3. 27~28mlで(クレマも含めた量)
  4. 『ねずみの尻尾』の様なラインで、32~34秒ほどで

抽出されたEspressoです。

濃厚なクレマの層は、美味しいEspressoの必要最低条件ともいえます。このヘーゼルナッツ色の虎の毛皮のような模様(=タイガースキン)の正体は、油分を含む微細な泡の集まりで、Espressoの旨味・香り・アロマを閉じ込めるだけでなく、30ml前後のわずかな量でも最後まで美味しく楽しめるよう冷めにくくする役割もあります。

ぶ厚いクレマの層は時間が経っても消えず、飲み終わった後もカップに一部はこびりついて残ります。また、砂糖を加えてもすぐには沈みません。

*Espressoにゆっくりと沈んでいく砂糖

 

Espressoはチョコレートなどとの相性もよく、本場イタリアでは砂糖を入れて飲む方がむしろ一般的とも言われています。

468 SiMBA Coffee のEspresso Blend の焙煎度合いでは、抽出温度=92.5℃・抽出後の温度=68℃前後がベストでした。Espressoは温度の変化に敏感に反応するため、その適温を保つために使用するカップも

  • 厚みのあるカップを使用し、熱をシッカリと保つ
  • 底に向かってなだらかにすぼまった形のものを使用し、タイガースキン=クレマをつくり易くする
  • 常にマシンの上に置き、ボイラーの余熱であたためておく

などの条件を満たすものが最適です。メーカーや柄などは異なっていてもEspresso・カプチーノ用のカップはこの条件にあったもので提供されます。

見た目に反して、普通のドリップCoffeeよりもカフェイン量は少ないEspresso☆

Espressoは、(誤)『黒くて苦い』飲み物 ⇒ (正)『茶色くてコク深い(≒あまい)』飲み物

と思ってくださることを願って!

参考になさってください。
(*現在は喫茶営業は行っておりません。)

*ぶ厚いクレマの層が分かり易いようにショットグラスに抽出しています。