はじまりの朝
年度末休日出勤。
バイク通勤途上の事故で、朝9時ごろ病院から『生命存続の危機です。』と伝えられた家族が、飛行機・電車・タクシーと乗り継いで病院に到着したのが夕方、1日20分間(10分×2回)だけの面会時間で、私の意識が回復したのが、約2週間後。
全身血だらけで、体は全て腫れあがり、『パンパンでお相撲さんみたいだった!』
頭蓋骨も含めた骨折箇所の説明では、『折れてない箇所はないんですか?』と聞き直したと、家族から集中治療室からでた後に聞かされました。
救急隊の看護師さんからは搬送中に『痛い』と私が言ったと聞かされたのですが、その記憶もありません。
そもそも当時も、16年経った今でも、事故の朝から意識が戻るまでの約2週間の記憶が全く存在しないのです。
頭蓋骨陥没骨折の影響も大きいとは思うのですが、脳の損傷を伴う交通事故に遭った方はそういう方が多いそうです。
あくまで私が入院中に他の患者さんに聞いた独自リサーチの結果となりますが…。
その方とも話したのですが、どちらがいいんでしょうね?!
衝突する瞬間の記憶が鮮明すぎると、以降その『恐怖』でバイクや車に乗れなくなるでしょうし…。
私は前述の通り『全く記憶がない!』ので、今も問題なくバイクも車も運転できています。
脳の損傷が伴わない交通事故で、『自分の足が反対に180度回転してた!』という話を聞いた事がありますが、その方はその後バイクには乗れているんでしょうかね?!
バイクの交通事故といっても様々なケースがあり一様には言えないと思いますが、コレが私の約3年間に及ぶ治療・リハビリ生活のはじまりでした。