前述の『コーヒーの起源』のとおり草創期のコーヒーは、やわらかく煮た実を食べたり、煮汁を飲んだりしていましたが、15世紀には原始的ですが、現在のコーヒーにつながる焙煎の技術がうまれ、香り高い飲みもの『カーファ』として、イスラム世界の庶民の間に広がっていったとされています。
普及に伴い、人々がコーヒーを飲んで議論を交わしたりする憩いの場として『コーヒーハウス』が誕生したとされており、1554年にトルコ:コンスタンチノープル(現イスタンブール)に作られた『カーネス』が最古のコーヒーハウスとされています。
* 2013年にユネスコ無形文化遺産にも登録された伝統的なトルココーヒー
17世紀には、コーヒーがコンスタンチノープルからヨーロッパへ伝わり、1645年にイタリア:ベネチアにヨーロッパ初のコーヒーハウスが開店し、それ以降各地に次々とコーヒーハウスが広がっていき、『淹れ方』や『飲み方』も多様化して庶民の間にも広まり、コーヒーの需要が爆発的に増えていったとされています。
17世紀終わりには、インドやインド諸島へコーヒーの苗木が持ち込まれ栽培がはじまり。
18世紀には、中央アメリカ・南米へ。
19世紀には、アフリカへ。
と栽培地域も拡大され、現在の世界規模のコーヒー栽培の基礎が築かれていったとされています。
大まかなコーヒーの世界的な広がりとなります。
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