『 えぇ~、下もぉ~~ 』


「パブロフの犬状態」の1ヶ月間が経過し、やっと口の固定器具を外す日がやってきました。
ベットで待つ私に、やってきた名女医が持っていたのは医療用でもないホームセンターで売ってる『ラジペン』(ラジオ用ペンチ)。

麻酔もせずにベット上で行うこの処置は、健康な成年男子でも相当痛みを伴う処置とされており、受け持ち(=担当)の看護師さんと2人の看護師さんが付き添ってくれて、処置がはじまりました。

確かに「出血」と「痛み」を伴う処置ではあったのですが、それよりも気になったのが手を握ってくれてる看護師さんの表情。みんな私よりも「痛そう」で、ワイヤーを抜くたびに、『あと3本!2本!!最後の1本!!!』と抜ける度に手に力が入っていき

  • 『よぉ~し!下(の固定器具)いこーかー!!』と言った名女医に、
  • 受け持ちの看護師さんが間髪いれずに発した言葉が『えぇ~、下もぉ~~』

 

* 画像はイメージです。(が、こんな感じでした。

 
それを聞いた私は思わず笑ってしまいました
安心した2人の看護師さんは担当業務に戻り、下のワイヤー4本を抜き取り、無事に固定器具を外すことができましたが、最後まで私よりも受け持ちの看護師さんの方が「痛そう」で、ぐったり疲れていました。

これは1つのエピソードですが、長い療養生活中には同様のエピソードが多数ありました
不特定多数のヒトと接する職業という意味では、現在の私の職業と通じる部分もあるかと思います。
職業の如何によらず、一般的な倫理観が欠如しているヒトとの対応、理不尽な事がまかり通って幻滅してしまう事もあると思います。

少なくとも私にとっては、お世話になった看護師さんは彡☆白衣の天使☆彡です。
患者さんの笑顔のために頑張ってくださいネ(^_-)-☆
私も頑張ります☆