構成素材が『良質の焙煎豆』・『水』と少ないCoffeeにとって、『適した水』を使用する事は重要です。特殊な加工を施したものや、高価なミネラルウォーターを使用する必要はありません。

使用する『水』は、浄水器を通した水道水で、沸かしたての水を使用してください。

  • 日本の水道水はほとんど『軟水』で無味無臭なため、素材そのものの風味(味)・香りを楽しむCoffeeに適しています。
  • 日本の水処理環境技術は世界でもトップレベルで品質も高いのですが、最低でもカルキ(塩素)抜きのために浄水器を通した水道水を使用してください。
  • 1度沸かした水を再沸騰させて使用すると、Coffeeの風味(味)が重くなってしまいます。抽出時には沸かしたてのお湯をご使用ください。
  • ミネラルウォーターを使用する場合は、国産のもの(=軟水)で『非加熱タイプ(非加熱処理)』のものを使用してください。

『良質の焙煎豆』を手に入れて、前述の『Coffeeに適した水』で、別項でご紹介した『適正な抽出』で淹れれば、美味しいCoffeeの完成です。

喫茶営業時の468 SiMBA Coffee では、活性炭とセラミックをあわせた浄水器を通した水道水を、さらに有名な湧き水の山の岩を砕いたものを沸騰時に使用して、お湯をつくっていました。

有名な湧き水、井戸水なども試してみたのですが、衛生・品質管理の面から安定性に欠けるため水道水を使用していました。(大雨や台風で山があれると川が濁り、美味しく感じる時もあればそうでない時もあり、また水は長期間保存していると腐ります。)

『軟水』or『硬水』は、その国・地方の土地(地殻形成)による事が多く、諸外国などで『硬水』がメインの国では、Coffeeもその国・風土の特性を活かして調整・抽出されていると思います。

水道水が『軟水』の日本ではながく軟水の味に慣れています。昔から自家焙煎Coffee店で推敲されてきた法則も『軟水』(水道水)を使用する事が前提だと思います。

『軟水』or『硬水』の議論もあるやと思いますが、日本では水道水も含めてほとんど『軟水』な点と、科学的見地からも素材そのものの『まろやかさ』を感じやすいという理由で、『軟水』をおススメしています。コスト的にも蛇口を開ければ出てきますからね。

よろしかったら参考になさってください。
(現在は喫茶営業は行っておりません。)

《補足説明》
軟水と硬水の違いは『硬度』の違いです。硬度とは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg未満が『軟水』、120mg以上が『硬水』とされています。
国によって基準は様々で日本の場合は、『 軟水 < 100mg/L  ≦ 硬水 』となります。