5年間の店舗営業時、Coffeeメニュー構成の中心として磨き抜いたEspresso☆

その理由は、アレンジドリンクの幅が広いからです。Espresso solo をベースにアイスドリンク・デザートドリンクと11種類の商品を取り揃えておりました。

そもそも本場イタリアでは、Caffeé とは Espresso solo の事を表し solo=英語のシングルの意味で、全てのメニューの基準となります。完璧な旨味・風味・アロマ・をもった Espresso が完成しないと、その他のメニューも成り立ちません。

Coffeeの抽出方法の違いなので、使用するCoffee豆への概念・基本的な取扱い方などは同様です。
大きな相違点は、その他の抽出方法とは違い

  1.  Espressoマシンで抽出する(家庭では『マキネッタ』という家庭用器具を使用します。)
  2. 抽出時間・量のちがい(25~30秒前後・30ml前後が適しているとされています。)
  3. 金属製のフィルターバスケットで抽出するためCoffeeの風味(味)が余すところなく抽出される
  4. 適したCoffee豆の焙煎度合い(深煎りが適しているとされています。)
  5. 挽き目(メッシュ)設定の重要度(Espresso専用のグラインダー(ミル)を使用します。)
  6. 使用Coffee量の基準(明確な基準はありません。)
  7. タンピングでの圧縮調整の均一性(明確な基準はありません。)

などが挙げられます。

1.については、Espressoマシンでの抽出に特化してご説明いたします。
私の認識では家庭用の『マキネッタ』では、理想とするEspressoの抽出は不可能と考えるからです。
2.~7.については、各項目ごとに詳報したいと思います。

独特の抽出方法で、特有の風味・抽出量、専用の器具を使用し、明確な基準もない。

その他の抽出方法と同様で『Coffeeに決まりはありません』が成り立ちますが、日本での認知度は向上していますが歴史としては新しく、ペーパードリップの様に『120mlの抽出に対して、Coffee 8g使用』などの推敲されたおおよその目安すら存在せず、あらゆる既成概念に縛られずに自分だけの風味を追求できるという点で、私はどっぷりとのめり込んでしまいました。

はじめは『機械で抽出するんだから、焙煎が上手く行えれば問題ない(誰が抽出しても変わらない)。』と軽く考えていたのですが、知れば知るほど、突き詰めれば突き詰めるほど、『機械よりも、抽出するヒトの要素の方が格段に大きい』ことを実感しました。

現在は喫茶営業は行っておりませんが、Coffeeを美味しくする知識としてご参考ください。