世界で流通しているCoffee豆を大別すると

  1. カップ・オブ・エクセレンス(COE豆:コンテスト入賞豆)
  2. スペシャルティコーヒー
  3. プレミアムコーヒー
  4. コモディティコーヒー(通常流通豆)

 の4種類に大別されます。

流通量の約8割が4.コモディティコーヒー(通常流通豆)で、残りの約2割が1.~3.のCoffee豆となるのですが、どのCoffee豆も『精製方法』『風味』にもこだわった農園自慢のCoffee豆で、その中で2.スペシャルティコーヒーに認定されたCoffee豆を各国協会が開催する品評会で、国内および国際審査員の3段階の厳しいを経て、最高品質の称号を与えらかれたものが、1.カップ・オブ・エクセレンス(COE豆)と分類されます。

数値で表すとあたかも、1.~3.が高級で、4.の品質が劣る様に感じるかもしれませんが、決してそうではありません。

1.~4.の様々なCoffee豆を試した、実感と私見によるものとなりますが、確かに1.~3.の『品質管理』『精製方法』『風味』等にこだわった豆は風味・コクも豊かで、奥深く独特で美味しいCoffee豆であることは間違いありません。

ただしそれは、Coffee豆の特性をよく理解しその風味を焙煎でうまく表現できている事が前提です。

後の項で詳報いたしますが、多少バラツキがある4.コモディティコーヒーを『ハンドピック』と『焙煎技術』と『イマジネーション』でいかにスペシャルティコーヒーに近づけていくかが、我々自家焙煎店の仕事だと思っております。

実際にうまくまとまった4.コモディティコーヒーの方が、アクセントが強すぎる2.スペシャルティコーヒーより美味しい、好きだとおっしゃるお客様もいらっしゃいます。

そもそも各国でまちまちな評価基準で、『欠点豆混入率』『スクリーンサイズ(豆の大きさ)』『産地高度』で格付けされた生産国側の品質保証の格付けではなく、品質保証はもとより『風味』『特性』に重きをおいたカップテストで高い水準をクリアしたものがスペシャルティコーヒーです。

『トレーサビリティ(生産品を追跡管理すること)』・『フェアトレード』の要素も含んだ、Coffee生産国(生産者)の生産意欲の底上げ、品質の向上、相乗効果によるCoffee豆国際相場の安定という側面も含んでいると私は考えます。

468 SiMBA Coffeeでは主に、『個性』と『調和』を考えて2.~4.のCoffee豆を使用しております。こういう点も考えながら飲むとCoffeeがよりコク深く感じるかもしれませんね。考えても、何も考えなくても、Coffeeを楽しんで下さいね。